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【体験レポート】電気・ガスなし1日生活。

現代の生活って、デジタルに溢れてませんか?

そこで、デジタルとガスに依存せず、過ごすことはできるのか。気になったため自分で検証してみました。

例えば以下のもの、すべて【排除】しました。

・スマホ

・エアコン

・照明

・ガスコンロ

・湯沸かし器

結論から言うと、可能でした。

スマホも、電気も、一切使わず、ガスの火もなしで調理しました。

ただし、もちろん制約はありました。

なので、「1日限り」というのが、その「限られた暮らし」を楽しめる限界かなと思いました。現代人として生まれたので、それは仕方ないですね。

【状況】【準備】【実行】【感想】の順に、レポートしていきます。

では、これを行った日の【状況】から。

【状況】

場所:東京、自宅

日にち:2月9日(0:00~翌日0:00)

天気:雪、そして寒い

人の出入り:家族3人が出たり入ったり

【準備編】

<買い出したもの>

・ローソク(細いのを大量に)

・牛乳(常温保存可能なもの)

・ブランパン(食物繊維を補うため)

・卵(タンパク質源として)

・コンビーフ(常温保存できるお肉)

・マシュマロ

・アルミ鍋(直火で調理可能なもの)

その他、チャッカマンとマッチも用意しておきました。

<その他前準備>

・ローソクのもとで、本を読む練習

スマホやテレビなどの娯楽がないとすれば、「本」を読もうと真っ先に思いつきました。ローソクの火で、どのくらい照らすことができるのか、前日に確認しました。結論、「近づければそれなりに読める」とわかりました。

焦がさない練習も必要ですね。。。

・目覚ましなしで起きれるように、【早く寝る】

2月なこともあり日が短いので、17時くらいから日が沈みます。寝坊してしまっては、照明なしで(安全に)生活できる時間が短くなってしまうことを考え、早寝しました。

といっても、寝たのは24時。

 

【実行】

<起床>

はい、やはり寝坊しました。10:30起床でした。

作戦として、前夜には窓のカーテンを全開にしておいて、日光の光で目覚めるようにしたはずだったんですがね、、、

ダメな時は効果が全くなかったようです。

<時計−時の刻み方−>

ルール違反になるので、デジタル時計はもちろん使っていません。

「ここはデジタルでない」というルールを守りつつ、時間がわかるように、ソーラの腕時計を使いました。(電気は使っていないので、よしです。)

<明かり>

これはもう、太陽光とローソクに頼るしかありませんでした。

しかし、太陽光は「17時まで」というリミット付きですので、夜はローソクが重宝しました。

本当に、ローソクのありがたみが分かりました。

たった1日ですけど、何回も助けられました。

ローソクがなければ、日の入り後は何もできません。。。

何も見えませんから。

しかしローソクのおかげで、寝る前に本をゆっくり読んだりして過ごせました。

<自作の燭台もどき>

ローソクは普通、こんな感じの燭台に立てて使いますよね。

しかし家にはなく、また100円ショップでも調達できなかったので自作しました。こちらが私の自作の燭台。(というよりも、単なるろうそく受けですね。)

チャレンジ終了後にスマホで撮影

作り方は至ってシンプル。耐熱容器にアルミホイルをかぶせるだけです。

ちなみに上の写真で容器の底に見えている黒いものは、燃えて倒れたろうそくの芯です。

ある程度溶けてきたら、底に溜まったろうを、チャッカマンで炙り溶かし、接着剤代わりに使う。

慣れてくると、安定して立てられるようになってきて、楽しくなります。

この日は、【耐熱容器+ろうそく】のセットを3つくらい作って、照明、料理、暖房、エンターテイメントといった様々な用途で使っていました。

<料理>

スクランブルエッグを朝と夕に作り、紅茶、コーヒーも入れました。

上で紹介した通り、ろうそくを使って料理をしました。しかし、ガスコンロのような火力はなく、そこが苦戦しました。。

では早速、調理法を紹介します。

1 スクランブルエッグ(2回のうち、成功した方法)

使うのは、次のものです。

・アルミ鍋

・ろうそく(立たせてセットしたもの)

・支えたり、高さ調節に使えるもの(コップなど)

こんな感じに設置します。

※両側に置いたグラスにすすがつきますが、こすれば落ちます。

あとは、アルミ鍋に焦げ防止のため少し油を引き、いつものように卵を流し入れます。

しかし、どう頑張っても火力が足りず、【結構時間がかかってやっと火が通る】という感じでした。

ちなみに、ジュージューと焼けていく音は、辛抱強く焼けるのを待つ「励まし」になり嬉しかったです。

2 お湯を沸かす(失敗だったやり方。紅茶・コーヒー用)

上で紹介したのは、(コンロで調理する時のように)放っておいても勝手に焼ける、比較的楽な方法です。

しかし最初にお湯を沸かすためにやった時は、かなり原始的で疲れる方法をとっていました。

こんな感じです。

微妙に浮かしながら手で持つ。

また、ろうそく3本の火で熱していたので、小さな泡が出始めるのに10分くらいかかりました。ちなみに、たった約150mLの水しか、入っていませんでした。

結局、完全に「沸騰」という状態にはなりませんでしたが、泡が底に見え始めてからしばらく経って、加熱をやめました。その時にはろうそくも絶えていました。

飲んでみると、やはり「ぬるま湯」程度の温度でした。雪の降る寒い日だったので、少しガッカリでした。

結論、ろうそくでは火力が足りないので、難しいのだと分かりました。

<トイレ、風呂>

トイレに関しては、電気ではなく水圧で流しているそうなので、通常通り使用しました。

風呂に関しては、良い解決法が思いつかず、最終的に入りませんでした。

ここは【妥協】してしまった、と悔いが残ります。。。

【番外編】

このチャレンジで、予想以上に一番楽しかったパートを紹介します。

それは、

【ろうそくでマシュマロを焼きながら読書】

です。

これは、ろうそくの火が燃えているのを見て思いつきました。

しかし、マシュマロを買ってきて「やろう!」と思ったとき、家族がリビングに入ってきて、暖房をつけ始めたので、他の(寒い)部屋に避難。

窓の桟にろうそくを置き、「旅人の攻略本」みないなのを開きます。

<概要>世界中の各地が、そこを旅したことのある旅人によって紹介されていて、マニアックな視点で国のことが書かれているから面白いです。旅を楽しくするちょっとしたテクニックも載っています。冒険家によって書かれていることもあって、驚きがいっぱいです。

「旅に出るっていいな〜」と思いながら、マシュマロを焼き、たまに火がついて燃えるので、それに注意しながら絶妙なタイミングを待ちます。

いつもは、本を読むより、スマホで調べる方が、手っ取り早く情報を得られるので、【本よりスマホ】になっていますが、強制的にスマホ禁止になったことで、スマホと比較せず、ゆったりと読むことができました。

また、本を読みながら、こんなことも考えました。

ネット上の情報は、動的だけど、本に書いてあることは静的。ネットは情報量が多い分、刹那的に流れてしまう感じがあるけど、本はしっかりとエビデンスがあって書かれていて、厚みがある感じ。

しかし、どちらにも良さはある。デジタル化(=スマホ)が進んでも、縮小しつつも本が売れていることからも分かる。

本は縦書き、というのもいいなと思います。

日本人だからか、その方がしっくりくる。

こんな思いを巡らせながら、マシュマロを焼いていました。マシュマロは、お湯を沸かす時とは違い、火力があまり要らないので、普段と同じようにうまくできました。しかも一人専用のコンロぽくて、気分も上がります。

「火力が弱い」という欠点が、こんなところで役立ちました。

【感想】

アイデア次第で、意外にも普段通りに食事が作れたり(スクランブルエッグ)、楽になったり、楽しめたり(マシュマロ)、可能性はかなり広がると思いました。

大昔の人はそうやって(ガスなしで)毎日の食事を作っていたんですもんね。毎日か、尊敬しちゃいます。

でもやはり、時間がかかります。

(今のようにスイッチを押せば水や火が出る、ではないですから)

今ある技術は、私たちに多くの時間をくれている、と思いました。

けれども、その新たに生まれた時間を、現代の私たちは無為に過ごしていないだろうか、とも考えました。

料理が楽でなく、時間のかかる時代には、準備の中に、家族の会話や、文化的な営みがあったと思います。

しかし、電子レンジで簡単に食事が作れてしまう、現代はどうでしょう。

確かに便利ではありますが、そのような、以前のような営みは薄れているのでは。

繰り返しになりますが、

電気、ガスのおかげで、私たちは多くの時間を手にしました。

そんな時間を、何に使うのか、考えることを怠ってはいけないと、今回この電気・ガスなし生活をやってみて、気づくことができました。

そんな一日を過ごせました。

みなさんに、同じことをしろとは決して言いません。でも、毎日お世話になっているスマホやインターネットを、1日でも断つと何か新しい視点でものを見るようになるかもしれません。。。ということです。

おしまい。

最後まで読んでくれてありがとうございます。

  • この記事を書いた人

ちか

高校3年生からブログを始め、現在大学生。英語学習、日々考えたこと、その他体験談などを記事にしていきたいと思います。

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