という方のために書きました。
※ちなみにここ重要なのですが、私は一次試験で落ちました。つまりは不合格者です。それをご了承ください。
では、詳しくいきます。
1【起】受験前の英検1級のイメージと勉強内容
受験前の英検1級のイメージ
準1級までは、高校生の知識に加えて少し勉強すれば、取れるかなという感じでした。
しかし1級は格別でしょ。って思ってました。
さすがに1級は1回じゃとれないでしょ。って思ってました。
合格率は1割くらいと言われていますし、英検準1級(2回受験)を受けた時でさえ、「余裕に合格」ではなかったからです。
勉強内容
受験に向けてどんな対策をしたのか、ご紹介します。
単語帳(2400語)を半分ほど
英検の単語帳といえば、使う人が最も多いのがこちらです。(緑の本)
迷わずこれを買いました。
しかし単語が多すぎて、2週間くらいでは覚えきれませんでした。だって2400個もあるんですよね。。。
結局、受験日までに触れることができた単語は、1100語ほどでした。
当日問題を解いていて、「あ、これ見たことある単語」という感覚があったので、真面目に覚えればそれなりに効果が出ると思います。
過去問
→解きませんでした。
今までに受験した時は、公式ホームページから過去問をダウンロードして、過去3回分を解いて対策していましたが、「過去問を解くほど単語覚えてないし。単語をまずやらなきゃ」と焦ってました。
注意 今思えば、少しでも慣れるために、過去問は解いておくべきでした。皆さんは解いてから受けましょう!!
・筆記試験(R+W)の推奨時間配分をググる
こちらのサイトを参考にさせていただきました。
まとめると、
メモ
筆記試験の時間は100分。
1 短文の語句 空所補充 25問 12.5分
2 長文の語句 空所補充 6問 12分
3 長文の内容 一致選択 10問 36分
4 英作文 25分
5 リスニング問題の先読み(設問の要点を日本語でメモする) 10分
1〜5を足すと合計95.5分になりますから、残りの4.5分はページをめくったり、最後の見直しに使う、というわけです。
こうすることで、過去問を解かなかったダメージを、手っ取り早く抑えることができました。
ちなみに、5の【リスニング問題の先読み】は、すごく重要だと思います。私はいつもやっていて、毎回うまくいきます。
理由は単純です。日本語に訳しておけば、見て1秒で聞かれていることが分かり、「聞くこと」だけに集中できるからです。
1度しか読まれない、即断が求められる問題では、これででかなりの差が出ます。
自由英作文(Wライティング)の題材の傾向をググる
過去問3年分をさらっとチェックしました。正直、聞かれている質問文の中に知らない単語がある年もあって、本番そうなったら終わりだなと思いました。
2 【承】受験後の素点 〜分野別に〜
【素点】とは、問題1つを1点としてカウントした場合に、何点取れているのかというものです。
では公開します!
R リーディング 19/41 (46%)
L リスニング 21/27(78%)
W ライティング 24/32 (75%)
R+L+W 64/100
この素点から合格不合格を知ることはほぼムリなのですが、私はリーディングが壊滅的だったので、【これは落ちた】と思いました。
2017年から導入された合格判定方法により、3技能R・L・W のバランスが必要になったので、たとえLとWで全問正解しても、Rでダメダメだと不合格です。
自己採点して、Rで半分も取れていなかったと分かり、「合格には遠く及ばないなぁ」と受け止めていました。
※ちなみに私は受かっていません。それでも読まれたい方は下へ。
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});3 【転】結果のCSEスコアは素点以上に良かった
結果が発表されたのでチェックすると。。。合格まであと一歩!?
素点 | CSEスコア | |
R リーディング | 19/41 (46%) | 640/850 (76%) |
L リスニング | 21/27(78%) | 697/850(82%) |
W ライティング | 24/32 (75%) | 689/850(81%) |
R+L+W 総合点 | 64/100 | 2026/2550(79%) |
合格スコアは2028点だったので、あと2点足りず。
どのセクションも素点からの推測よりだいぶ良かったからです。全く期待してなかったですが。
CSE(Common Scale for English)スコアとは?
ポイント
簡単にいうならば、「受験者全体の正解・不正解具合」を考慮して算出されるスコアです。
みんなができないところは難易度が高いと見なされ、その問題を正解したらスコアが高くなるということでしょうか。HPにはそのようには書かれていなかったので、確かではありませんが。
英検の公式HPを見ると、3つの特徴が書かれています。
1 技能ごとに均等な配点
各技能の問題数は、R=41・L=27・W=1と偏りがありますが、CSEスコアにした時の各セクションの満点は同じということです。級によって異なり、1級は850点満点です。
上でもさっきバランスの話をしていましたが、R・L・Wのバランスを評価するためでしょうか。
2 同じ正答数でも、受ける回(201X年度第X回)によってスコアが変わる
受験者一人ひとりのCSEスコアは、その回の英検の受験者によって決まるからです。毎回受ける人は入れ替わるので、【全体の出来】が違ってくるためです。
例えば、
2018年度第1回 R=20 L=18 W=22 CSE=1978
2018年度第3回 R=20 L=18 W=22 CSE=1897
と同じ素点を獲得しても違うCSEスコアになる場合が出てくるということです。
3 合格には3技能のバランスが必要
これはそのままの解釈ですが、たとえば、RとLで満点とっても、Wで300となれば、850+850+300=2000となり、合格点の2028に達しないので不合格、ということです。
ということで、まとめます。
CSEスコアまとめ
- 試験の受験者の出来具合で左右される
- 人間が簡単に出せる/予測できるものではない
- 各技能、均等な満点
- 3つの技能のバランスを重視
難しいですが、つまりは
注意ポイント
結果が返されるまで本当にわからない
ということです。今回受けてみて実感しました。
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4 【結】この体験から言いたいこと
結論から言いますと、1級を取りたい方は、
対策が不完全でも、受けてみるべき。
です。
単語帳をひたすら覚えたり、過去問を解いたりすると思います。
過去問があまりにも出来なさすぎて、正答率が上がるまで受けないと決めてるかもしれません。
だけど、もったいないと思います。なぜかと言うと、
1 意外と合格に近いかもしれないから
これはまさに今回の例ですが、【CSEスコアは案外良いかも】ということです。過去問解いてみて、【半分も取れないからまだ無理だ】などと諦めるのはもったいないです。
2 自分の位置を客観的に知る→モチベを上げるため
「まだ受からないから受けない。落ちそうで怖いし。」という悩みもあるかと思います。
しかし、受験することで、【その恐怖は実際、どのくらい恐れるべきものなのか】客観的な数字で具体化することが出来ます。
また、意外と点が良いと、「惜しかったから、次もまた受けようかな。」と前向きになれます。
悪くても、自分の潰すべき弱点がわかるので、どちらにせよプラスなんです。
さいごに
誤解のないために申し上げると、1級を甘く見ろということではなく、自信なくてもいいから受けてみた方がいい、ということです。
もちろん、真剣に準備して確実に受かった方がいいに決まってます。
ただし、私も対策に身が入らなかった経験があり、「真剣に準備」というのは言葉以上に難しいものがあると思い知ったので、今回シェアしてみました。
みなさんの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。